スーグラで、インスリンをどのくらい減らせばいいの?(その1)

筆者は、考えた。

 

新しいクスリを使っているのに、

対処法を、

安直に考えていたのではないか。

 

スーグラによって、

血糖値コントロールが、

いささかラクになる。

だから、

糖を処理するインスリンの量を減らす必要がある。

 

ならば、どのくらい減らすのか?

 

ネットってみた。

 

が、1型糖尿病のスーグラ服用について、

ネット情報は、

まだ少ない。

 

ようやく見つけた、(その1)。

 

「日経メディカル」2019年1月18日付

北村正樹氏(東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部)の著名記事。

 

で、この論文の最後にありますのが、

 

==============

 

1型糖尿病患者に薬剤を使用する場合には、「あらかじめ適切なインスリン治療を十分に行った上で、血糖コントロールが不十分な場合に限定すること」に留意する。また、本薬はインスリン製剤の代替薬ではないので、インスリン製剤を中止すると急激な高血糖ケトアシドーシスが起こる危険性があることから、本薬投与時はインスリン製剤を中止しない。さらに、低血糖リスクを軽減するために、併用するインスリン製剤の減量を検討することも必要であり、臨床試験ではインスリン製剤の1日投与量を15%減量することが推奨されている。 

 

===============

 

★ 臨床試験ではインスリン製剤の1日投与量を15%減量することが推奨されている。 

 

「えぇぇぇぇぇぇ~」(『まんぷく』の ふくこ)

 

マイナス15%。

 

ちょっと減らし過ぎてきたみたい。

 

とすると。

 

持効型トレシーバーを、

28 → 「21」 まで減らしてしまったが、

28 × 0.85= 「23.8」

 

ちょっと減らし過ぎだったかも。

 

もうひとつ、

ネットった中で、

有益なサイトがあった。

 

(続く)

 

 

 

 

スーグラ神話、崩壊?

 


(前回までの あらすじ)

 

スーグラ服用にて、

「景色が変わった」(筆者談)

というくらい、

血糖値コントロールが良くなった。

 

が、

 

昨日3月7日のランチに、

ありがちな

オーバー250に。

 

どうする

どうなる

スーちゃん。

 

=======

 

昨日3月7日と同じ兆候。

 

 f:id:Roethlisberger:20190310221932j:plain

 

昼のみ 高い。

 

ちょっとインスリンを減らし過ぎたのか。

 

そこで、考える。

 

スーちゃん服用の場合、

インスリンはどの位、

減らしたら、

いいのか。

 

(で、考えた)

スーグラ凄い。で、油断大敵 我が家の「■■■■」

 

で、ですね。

スーグラ2日体験にして、

「もう、景色ちがう」状態。

 

るんるん

 

このクスリ、すご~い。

とはいえ、

筆者は、

人生プライスマイナス0論者なので、

なんか、ある。

あるのか、ないのか、わからないけど、

それを考えたい。

と、思って、

ブログをつづっているのです。

 

とまれ。

 

すごいじゃん、スーグラ効果。

なので、

インスリンも2~3割減のところ、

3割減にしていたわけだ。

 

さ~て。

スーちゃん3日目。

2019年3月7日。

ボレロ」でおなじみ、ラベルの誕生日。

あちゃ。

 

戻っちゃった。

 

f:id:Roethlisberger:20190309154917j:plain

 

睡眠中もいい、

朝もいい、

夕方もいい、

夜もいい。

 

昼がいかん。

いかん、いかん。

いかんすぎる。

 

この日、

お昼ごはんは、

筆者の大好きな、炒飯&餃子。

もちろん、

炒飯は、半チャーぐらいにして、

インス16単位を打っておりまして、

で、

16×0.7=11.2

 

「まぁ、スーちゃん凄いし」

 

ということで、

インス10単位にしちゃったのだ。

そしたら見事に、

戻ってしまった。

 

マックス オーバー250。

 

「は~、れ~」

(着物の帯をグルグルされながら、回されるお姫様)状態

 

うーん。

 

ちょっとインス減らしすぎか?

 

して、次の日は。

 

PS)あっ、

タイトルはですね。

筆者が子どものころ、流れていたCMで、

「油断大敵、我が家のアロッコ

ガス警報器でした。

 

(続く)

 

 

 

 

 

 

睡眠中も、おだやか~

 


筆者は、睡眠中の血糖値が安定しない。

原因不明。

なので、常に血糖値測定器「リブレ」を枕元におき、

測定できるだけアタマが起きていたら、

測る。

で、

インスリン注射も枕元に置き、

2単位とか3単位、

追加打ちするようにしている。

 

さて、

飲み薬「スーグラ」を使って、

はじめての おねんねの時間。

 

その前段として、

毎時、ジワーっと血糖を処理してくれる

持続型インスリン「トレシーバー」は、

これまで、28単位打っていたが、

さて、

いくつに減らすのか。

 

28×0.8=22.4

28×0.7=19.6

 

2割減なら、22、

3割減なら、20、

 

ということで、「21」にしてみた。

 

このあたり、根拠はない。

根拠はないし、

トレシーバは、46時間効果が持続するので、

スーグラ初日に「21」してみても、

これまで打った分が多く残るので、

実際は、21で打ち続けたより、効果は多くなるはず。

 

とまれ、21単位でいってみたのだが。

 

f:id:Roethlisberger:20190309155017j:plain

 

深夜0時から起床の6時まで、

おだやか~に、

下がっている。

 

やった。

 

朝食以降の血糖値も、

おだやかで、

目安に定めている170~70に、

ほぼ収まっている。

ほぼ。

ほぼ・ぶらじる。

 

この調子でいけば、

ヘモクロビンA1cも、

待望の5台になるんじゃないか。

 

そう思ったら、

そうは問屋が、おろしポン酢。

 

(続く)

 

 

スーグラ初日 天セイロにいくつ打つ?

 



筆者のかかりつけ医は、

糖尿病を主とする個人の開業医。

 

2019年3月5日(火)

すでに通院して2年になる主治医に、

「スーグラを試してみたいのですが」

 

筆者は、

血糖値変動の記録もこまめにしており、

ざっくりとカーボカウントもしているため、

主治医のアンサーは、

「やってみましょう」

 

かくして、

スーグラが処方され、

昼時分には、調剤薬局で受け取った。

 

通常は毎朝服用するのだが、

初日は、昼に服用。

昼食は、駅そばの蕎麦屋にて、天せいろ。

通常、超速効のインスリンは、14ほど打つのだが、

まったく根拠なく、

2~3割減、と思っていたので、

この日は、10単位にしてみた。

 

ちなみに下図は、

前日2019年3月4日の血糖値グラフで、

 

f:id:Roethlisberger:20190309141157j:plain

 

正午12時にランチを食べてから、

血糖値がグーンと急上昇して、

オーバー250を記録してしまった。

 

インスリンを注射して2年と半年、

超速効タイプでも、

筆者の場合、

30分前に注射した方が、

急上昇を抑えられるため、事前打ちしたり、

つとめてゆっくり食べるようにしているが、

血糖値スパイクになる、往々として。

 

では、この日は?

f:id:Roethlisberger:20190309141801j:plain

 

外食では急いで食べるため、

食後の血糖値も急上昇することが多いのだが、

この日は、

スーグラの影響はわからないが、

マックス170台まで、

ややゆるやかに上昇しただけで、

そのあと、下降。

夕方には、70アラウンドのやや低血糖まで下がった。

 

正直、

 

「これ、すごくねぇ?」

 

蕎麦の場合、伸びちゃマズいから、

急いですするので、

血糖値は急上昇しがち。

しかし、

上昇をほどなくおさまった。

 

瞬く間に、

筆者はスーグラ信者になってもうた。

 

そして、

低血糖の頻尿がコワい睡眠時は、

どうだったか。

 

(ひたすら続く)

 

 

 

「スーグラ」とは?

筆者は、2016年8月に

「劇症1型」の糖尿病を発症した。

 

1型糖尿病の場合、

血糖コントロールとして有効な手段は、

インスリン注射のみ。

 

よく糖尿病患者は、

「運動しないさい」と言われるが、

運動によってインスリンの効き目がよくなる2型と違って、

もともとインスリンがまったく出ていないので、

運動しても、あんまり意味がない、

と言われている。

 

ひたすら、

毎食事に、炭水化物の量を推定して、

それに見合ったインスリンを、

チクリ、

と注射するだけ。

地味だ。

 

そんな地味な闘病生活の中、

2度のエポックメイキングな出来事があった。

最初は、「フリースタイル・リブレ」という

血糖値測定器の登場。

これは画期的だったが、

詳述は、のちほど。

 

これから記すのは、

2つ目のエポックメイキングについて。

 

それが、

 

★ スーグラ

 

もともと2型糖尿病患者には、

保険適応で認可されていた飲み薬で、

筆者も、元同僚が服用しており、

「すごくいい」

 

ただし、

その感想をきいた1年前は、

1型患者の保険適応ではなかった。

 

それが昨年2018年12月に、

1型患者にも適応されたことを、

2019年2月27日付の朝日新聞で知った。

 

ちょうど1週間後に、

月に一度の定期健診を控えていたために、

さっそく主治医に相談し、

2019年3月5日から、

服用をはじめた。

 

このスーグラ、

血糖値コントロールの方法の発想が奇抜で、

 

● おしっこと一緒に、外に出しちゃえ

 

血液中に糖としてとどまらせない方法として、

分解するとか、

他の物質に変えるというんじゃなくて、

まんま出しちゃうというのが、

面白い。

 

特に、気をつけねばならないのは、

 

● インスリン注射の量を減らして、低血糖にならないようにする

● どのくらい量を減らすか、データをとる

● おしっこが近くなる

● おしっこに糖がまじっているので、尿道炎に注意する

● 体重、減ります

 

筆者のインスリン量は、

下記の通り。

カッコ内は、まぁよくたべる食事と、

推定炭水化物量である。

 

◆ 超速効インスリン

朝  4単位(ピザやパスタの残り 炭水化物量20g)

昼 14単位(コンビニのから揚げ弁当 70g)

夜 16単位(ごはん1膳、焼肉or魚)

◆ 持効型インスリン トレシーバー

夕方 28単位

 

さて、

このインスリン量を、

どう変えて、

そしたら、血糖値はどうなったか?

 

(続く)

 

 

 

そもそも1型糖尿病とは?

そもそも、糖尿病とは?

字面をおうと、「おしっこに、糖がまじっている」となるが、

これは、あくまでも現象に過ぎない。

 

ひと言でいえば、

糖を処理するインスリンの量が少なかったり、

効き目が悪かったりして、

血液に、糖があふれてしまう病気である。

 

血液中の糖が多いと、どうなるか?

 

水道管に、砂糖水が流れている姿を想像してほしい。

蛇口をひねると、砂糖水がザー。

すぐに目詰まりすることはない。

だが、

1年たち、3年たち、5年たったら。

水道管は、ボロボロになるだろう。

 

これと同じで、

血糖値が高くても、すぐに生命にかかわるわけではないが、

3年5年とたつうちに、

血管がボロボロになってしまうわけだ。

 

そんな糖尿病には、

1型と2型の2タイプがある。

3型は、ない。

 

まず2型が、一般的によく知られている方で、

ラーメン好き、

メタボなおじさんに、多い。

これは、生活習慣や遺伝が影響する。

インスリンの分泌量が少なかったり、

効きが悪くなるタイプだ。

 

1型は、原因不明で、

ある日、すい臓のランゲルハンス島ベータ細胞が破壊され、

インスリンがまったく分泌されなくなる病気だ。

なので、

1日2日と、インスリン注射を怠ると、

ぽっくり、となりかねない。

 

1型は、発症のスピードによって3種類に大別され、

筆者の「劇症1型」は、

「だるいなぁ」から5日後に、

インスリンがまったく分泌されなくなり、

総合病院の集中治療室に搬送された。

推定発症患者は、国内で、300人。

この日を境に、

これまで入院も手術もしたことがない筆者の生活は、

一変した。

 

(続く)