そもそも1型糖尿病とは?
そもそも、糖尿病とは?
字面をおうと、「おしっこに、糖がまじっている」となるが、
これは、あくまでも現象に過ぎない。
ひと言でいえば、
糖を処理するインスリンの量が少なかったり、
効き目が悪かったりして、
血液に、糖があふれてしまう病気である。
血液中の糖が多いと、どうなるか?
水道管に、砂糖水が流れている姿を想像してほしい。
蛇口をひねると、砂糖水がザー。
すぐに目詰まりすることはない。
だが、
1年たち、3年たち、5年たったら。
水道管は、ボロボロになるだろう。
これと同じで、
血糖値が高くても、すぐに生命にかかわるわけではないが、
3年5年とたつうちに、
血管がボロボロになってしまうわけだ。
そんな糖尿病には、
1型と2型の2タイプがある。
3型は、ない。
まず2型が、一般的によく知られている方で、
ラーメン好き、
メタボなおじさんに、多い。
これは、生活習慣や遺伝が影響する。
インスリンの分泌量が少なかったり、
効きが悪くなるタイプだ。
1型は、原因不明で、
ある日、すい臓のランゲルハンス島ベータ細胞が破壊され、
インスリンがまったく分泌されなくなる病気だ。
なので、
1日2日と、インスリン注射を怠ると、
ぽっくり、となりかねない。
1型は、発症のスピードによって3種類に大別され、
筆者の「劇症1型」は、
「だるいなぁ」から5日後に、
インスリンがまったく分泌されなくなり、
総合病院の集中治療室に搬送された。
推定発症患者は、国内で、300人。
この日を境に、
これまで入院も手術もしたことがない筆者の生活は、
一変した。
(続く)