「スーグラ」とは?
筆者は、2016年8月に
「劇症1型」の糖尿病を発症した。
1型糖尿病の場合、
血糖コントロールとして有効な手段は、
インスリン注射のみ。
よく糖尿病患者は、
「運動しないさい」と言われるが、
運動によってインスリンの効き目がよくなる2型と違って、
もともとインスリンがまったく出ていないので、
運動しても、あんまり意味がない、
と言われている。
ひたすら、
毎食事に、炭水化物の量を推定して、
それに見合ったインスリンを、
チクリ、
と注射するだけ。
地味だ。
そんな地味な闘病生活の中、
2度のエポックメイキングな出来事があった。
最初は、「フリースタイル・リブレ」という
血糖値測定器の登場。
これは画期的だったが、
詳述は、のちほど。
これから記すのは、
2つ目のエポックメイキングについて。
それが、
★ スーグラ
もともと2型糖尿病患者には、
保険適応で認可されていた飲み薬で、
筆者も、元同僚が服用しており、
「すごくいい」
ただし、
その感想をきいた1年前は、
1型患者の保険適応ではなかった。
それが昨年2018年12月に、
1型患者にも適応されたことを、
2019年2月27日付の朝日新聞で知った。
ちょうど1週間後に、
月に一度の定期健診を控えていたために、
さっそく主治医に相談し、
2019年3月5日から、
服用をはじめた。
このスーグラ、
血糖値コントロールの方法の発想が奇抜で、
● おしっこと一緒に、外に出しちゃえ
血液中に糖としてとどまらせない方法として、
分解するとか、
他の物質に変えるというんじゃなくて、
まんま出しちゃうというのが、
面白い。
特に、気をつけねばならないのは、
● インスリン注射の量を減らして、低血糖にならないようにする
● どのくらい量を減らすか、データをとる
● おしっこが近くなる
● おしっこに糖がまじっているので、尿道炎に注意する
● 体重、減ります
筆者のインスリン量は、
下記の通り。
カッコ内は、まぁよくたべる食事と、
推定炭水化物量である。
◆ 超速効インスリン
朝 4単位(ピザやパスタの残り 炭水化物量20g)
昼 14単位(コンビニのから揚げ弁当 70g)
夜 16単位(ごはん1膳、焼肉or魚)
◆ 持効型インスリン トレシーバー
夕方 28単位
さて、
このインスリン量を、
どう変えて、
そしたら、血糖値はどうなったか?
(続く)